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2006年6月16日-25日まで、横浜美術館のグランドギャラリーでむせかえる世界の展示が開催されました。 そこに立ち会った観客たちによる「むせかえる世界体験レポート」です。 +++++++++++++++++++++++++++++++ あの深紅の布の途方もない広がりとその中心の突起としてあたりを睥睨する存在、その途方もないスカートをはいた人物が高みからあたりを見下ろしているという、視線の上下関係、見る/見られる関係、また、布=スカートの下からその下半身を見る/見られるという関係、そうした関係を折り込みながら、インタラクティヴなライヴ・彫刻というできごとを立ち上げるその手腕には、驚かされました。 女性の見る/見られることに孕まれる被害者性と加害者性は、男性もあの高みに坐ることによって反転され、男性も見る/見られるという暴力的関係性に捉えられることをも示していたのは、とても興味深く、「性の政治学」がアートとして見事に屹立していると思いました。 砂山さんの率直なトークにも刺激的な発言がいくつもありましたが、高校生の一団がスカートの中に入って来たときの怖さを語る挿話が強く印象に残っております。 彼らは、社会化される前の欲望のかたまりのような存在であり、しかも性的な欲望は抑圧されていて、いつ暴発してもおかしくない状態にある、としたら、そういう存在がスカートの内部に侵入することは、何が起こっても不思議ではない状態ということであり、その恐怖は、半端なものじゃあなかったのではないでしょうか。 とはいえ、「青い性」の好奇心が、そのスカート内部の空間で、どのようなときめきと不安を生きたのかということには、ちょっと興味を引かれたりもします。 でも、そういう連中をもあえて、排除しないことで屹立する水準があり、それが砂山さんの毅然たるひとつの倫理性となって表れているのだと思います。 あのパーティー会場で上映されていた米国のイラク攻撃に反対する舞台パフォーマンスにしても、ベタなやり方かもしれませんが、やはり、あの臆病さを虚勢によってよけい醜く引き立たせてしまうブッシュと、米軍によって惨たらしく殺戮されてしまった人々の映像の対置には、ぎょっとするし、ストレートではあるけれど、こうしたかたちで、アートが政治状況に素早く異議申し立てする意味は大きいと思いますし、やはり心揺り動かされるものがあります。 八十年代末に美香ダンサーズのとびきり切れ味鋭い若きダンサーとしての砂山さんに注目して以来、このように強靭に自らのなすべきことを見極め、邁進される姿を見ると、こちらも随分と刺激になりますし、励みにもなります。 ともあれ、単純なメッセージには還元されない多義性と官能性を孕んだ今回の「むせかえる世界」が、いま、同時代に発するアクチュアルなインパクトはとても大きいと思いました。 坂尻 昌平 ![]() photo (C)Norico Sunayama 撮影 鈴木カズキ ■■むせかえる世界基金■■ 伝説の赤いドレスを目覚めさせ、作家の故郷である横浜に甦らせるために、アートプロジェクト「むせかえる世界基金」を設立し、横浜美術館で展示をしました。 -幻のドレスとフレンチビデオアートetc.でむせかえる横浜美術館-■■"un musee parfume": A SULTRY WORLD■■ ■■むせかえる世界基金■■Fund for "A SULTRY WORLD"■■ ・お問い合わせ ■むせかえる世界基金事務局 〒231-0062横浜市中区桜木町3-13大島ビル5FART LAB OVA内 E-mail:musekaeru@excite.co.jp BLOG:http://musekaeru.exblog.jp/ MIXIコミュ<むせかえる世界基金>もあります 関連リンク: □横浜美術館 □横浜フランス月間・2006 ▲
by musekaeru
| 2006-07-08 01:55
| むせかえる体験ノート
2006年6月16日-25日まで、横浜美術館のグランドギャラリーでむせかえる世界の展示が開催されました。 その時のパフォーマーたちによる「むせかえる世界体験レポート」です。 <むせかえる世界基金参加者のためのメーリングリストより抜粋> ++++++++++++++++++++++++++++++ From: ヅ ART LAB OVA Date: 2006年7月7日(金) 午前2時54分 Subject: アンヌマリーのインタビュー「パフォーマンス体験」 ボランティアパフォーマーのひとり、アンヌマリーに、パフォーマンスに参加した感想を英語でインタビューし、それを翻訳したので書き出します。 彼女は、スナッチが唯一不在だった6/21(水)午後に1時間だけパフォーマンスをしました。 外国人ということもあり、MLにも参加していませんでしたし、今回のパフォーマーの中で、唯一ほとんど何の情報もない中で参加し、最終的にスナッチにも会っていない人です。 7月20日に次の赴任先である南米に発ちます。 <2006年7月4日(火)1:30pm インタビュアー:ヅ ART LAB OVA> --あなたはなぜこのプロジェクトに参加しようと決心したのですか? 7年間日本に住んできて、この7月に日本を離れることに決まっていたので、「日本を離れる前になにかエキサイティングなことをしてみたい」と思って参加しました。 わたしは、とてもシャイな人間なので、「わたしにもなにかクレイジーなことができる」という証明をしてみたかったのです。 これはわたしにとって初めてのパフォーマンスでしたし、とにかくやってみたいと思いました。 --決心するまでに、少し時間がありましたよね? その間なにを考えましたか? 何が難しかったのでしょうか? はじめは、赤いドレスが美しかったので「やってみたい」と思ったのですが、ノリコのテキストを読んだときに、わたしがこの作品をきちんと理解していないことに気づき、彼女のいわんとしていることにショックを受けました。 なので、わたしは本当にこのパフォーマンスをやるべきなのか、もっときちんと理解してから決めたほうがいいのでないかと悩みました。 他人を自分のドレスの中にいれて、自分の下着をさらさなければいけないということも、かなり悩んだところです。 でも最終的に、自分が日本を離れる前に、横浜日仏学院長であるフィリップの仕事を助けたいという思いで決心しました。 --ボーイフレンドにこのプロジェクトのことを話していないんですよね? そう、ボーイフレンドには、パフォーマンスのことは話しましたが、何人もの人がわたしのスカートの中に入ったということは話していません。 それを話したら、たぶん、彼はかなり混乱したに違いありません。 彼には、わたしの女性スタッフとあなた(ヅ)がスカートに入ったことは伝えたけど、ほかの人が入ってきことはいえません。 たぶん、彼には理解できないと思います。 --それで、今あなたは、この作品のコンセプトを理解していますか? パフォーマンスをしているときに、コンセプトについて感じることはありましたか? それともパフォーマンスの後に何か気づきましたか? ドレスを着ている間、わたしは、他人をコントロールするどころか、自分が弱い状態におかれ、まったくコントロールできないことをすごく感じました。 ただ、これがノリコの意図するところだったのかどうかはわからないのですが。 特にスカートの中では、何が起こっているかまったくわからない。 あなたも知っている通り、パフォーマンス中、わたしは誰かがお尻に息を吹きかけているようにも感じたり、とても混乱していました。 <註:一見クールなフランス美人のアンヌマリーは、すごく落着いてみえるのですが、実際には、今回参加したパフォーマーの中で一番混乱していて、椅子の上で「だれかがお尻に息を吹きかけている!」などと大騒ぎをしていました。> --ドレスを着る前に想像していたのと違いましたか? ドレスを着る前は、とにかく下着姿をさらすということが恥ずかしくて、パフォーマンスのこと自体をあまり考えないようにしていました。 実際スカートの中にだれかがいる時はとても不快な気分でした。 なぜなら、スカートの中にいる人は、わたしに対してなんだってできるのに、わたしはなにもできないのです。 どうやって椅子から下りようかと思ったくらいです。 わたしの今までの人生の中で、わたしが自分自身のことをまったくコントロールできない状態になったという経験が初めてだったからです。 だからこそ、わたしにとって、とても興味深い体験でもありました。 今でも、いつでもどこでも、自分のことは自分でどうにかできると思っています。 だけど、パフォーマンス中は、自分が弱く、無力で、コントロールできない状態を体験し、こういう状態がいつどこで起きるかわからないということを実感しました。 何人かの人が、スカートの中から、「中はとてもすてきで、快適だ」ってわたしにいってくれたけど、わたし自身はまるで素っ裸でいるみたいで、まったく無力の状態。 早くここから抜け出したい、やめたいと思っているのに抜け出ることができない状態。 わたしの人生はすべて自分でコントロールできると信じていたのに、このパフォーマンスによって自分が思っていたほど強くなかったということを感じました。 大変興味深い反面、嫌な体験でもありました。 --また機会があったらこのドレスを着てみたいですか? もし、再度、このパフォーマンスをする機会があったとしても、やるかどうかはわかりません。 でも、やったとしたら、次回はもっとスカートの外や内の人たちとコミュニケーションをとってみたいと思っています。 今回も、「スカートの中はどんな感じ?」だとか、もっといろいろ聞いてみればよかった、話してみればよかったと後悔しています。 ++++++++++++++++++++++++++++++ From: 砂山典子 Date: 2006年7月7日(金) 午後6時04分 Subject: Re: アンヌマリーのインタビュー「パフォーマンス体験」 いやぁ、アンヌマリーさんの日に居合わせられなくて、誠に残念。 このヅのインタヴューで、彼女の「気づき」がおもしろいので。 今まで、全て自分でコントロールできると信じて来た事が、ガラガラと崩れる。という気づき。 こりゃ、凄い! まさに、他人に体を委ねられる?の問いを体現しちゃったわけですな。 この無力感を共有できるという意味でも、ボランティアをしてもらうことは 意義ある事なんだと気づきました。今。 ++++++++++++++++++++++++++++++ From: ヅ ART LAB OVA Date: 2006年7月8日(土) 午後10時04分 Subject: Re: アンヌマリーのインタビュー「パフォーマンス体験」 なるほど、わたしたちは、事前に、スナッチから情報をもらっていたので、客に対して信用しすぎていたかもしれないな。 本当に一番はじめに座った時に、スナッチがどんなに不安だっただろうかって。 アンヌマリーのパフォーマンスでの取り乱し方には、みんながすっかり慣れはじめていた展示6日目ってこともあって、すごく驚いた。 「なんで、お尻に息吹き掛けている!なんて思うんだろう?」って。 だって、カップル一組入っただけで、本気で中腰になって逃げそうになっていたんだよ。 でも、もし、自分も、なんの情報もなく座っていたら、もしかしたら、あれくらい取り乱していたのかもしれない。 事前にスナッチから、「高校生の集団にセクハラされたこと以外、嫌な思いはしなかった」って聞いていたので、1度目に座った時(展示初日)はかなり安心していた。 だから、逆に、無断で撮影されることなどにすごく嫌悪感があったのかもね。 でも2度目の時は、こども事件とか、いろいろあった後だったので、逆にもっと恐くなっていた。 わたしは、椅子に座ったことで、スナッチと同じ体験をしたような気分になっていたかもしれないけど、でも実は、「まったく始めて」を知らなかったんだな。 photo (C)Norico Sunayama 撮影 ART LAB OVA パフォーマー Anne Marie ![]() ■■むせかえる世界基金■■ 伝説の赤いドレスを目覚めさせ、作家の故郷である横浜に甦らせるために、アートプロジェクト「むせかえる世界基金」を設立し、横浜美術館で展示をしました。 -幻のドレスとフレンチビデオアートetc.でむせかえる横浜美術館-■■"un musee parfume": A SULTRY WORLD■■ ■■むせかえる世界基金■■Fund for "A SULTRY WORLD"■■ ・お問い合わせ ■むせかえる世界基金事務局 〒231-0062横浜市中区桜木町3-13大島ビル5FART LAB OVA内 E-mail:musekaeru@excite.co.jp BLOG:http://musekaeru.exblog.jp/ MIXIコミュ<むせかえる世界基金>もあります 関連リンク: □横浜美術館 □横浜フランス月間・2006 ▲
by musekaeru
| 2006-07-07 00:20
| パフォーマー体験ノート
2006年6月16日-25日まで、横浜美術館のグランドギャラリーでむせかえる世界の展示が開催されました。 そこに立ち会った観客たちによる「むせかえる世界体験レポート」です。 +++++++++++++++++++++++++++++++ 昨日は長居をさせて頂きました。 赤いドレスはすばらしく小粋にでかく、 そして内部は意外と外界と風通しがいいのに気が付きました。 もっと遮断されているようなイメージだったのです。 外から見ていてもそんな印象で。 でもその薄皮一枚あるだけで全然違うんだなあ、と思いました。 コンドームのように、とか言うのはあざといですが。 石の床はつべたく気持ちよく、ホントにうっかり眠り込んでしまいました。 視界が赤いと落ち着かないだろうと思いきや、そんなことは全くありませんでした。 他の皆さんが全速力、といった感じでばっさばっさと中心に駆け寄る姿がちょっと こわかったので、自分はゆっくり進もう、と思ったんですがそしたらゆっくりだとちっ とも進まない、というかすごく体力を使うんですね。 ちょっと前進しては力尽きてました。 間抜けな感じに見えたかも知れません。 よい空間(と、ちょっと睡眠)をありがとうございました。 最後に、怒られるかも知れませんが二階から全体を見た時の第一印象からの連想が 「すっごく広がった金玉(の見せ物)」だったことを白状しておきます。ごみん。 2006.0625 photo (C)Norico Sunayama 撮影 砂山典子 パフォーマー まり ![]() ■■むせかえる世界基金■■ 伝説の赤いドレスを目覚めさせ、作家の故郷である横浜に甦らせるために、アートプロジェクト「むせかえる世界基金」を設立し、横浜美術館で展示をしました。 -幻のドレスとフレンチビデオアートetc.でむせかえる横浜美術館-■■"un musee parfume": A SULTRY WORLD■■ ■■むせかえる世界基金■■Fund for "A SULTRY WORLD"■■ ・お問い合わせ ■むせかえる世界基金事務局 〒231-0062横浜市中区桜木町3-13大島ビル5FART LAB OVA内 E-mail:musekaeru@excite.co.jp BLOG:http://musekaeru.exblog.jp/ MIXIコミュ<むせかえる世界基金>もあります 関連リンク: □横浜美術館 □横浜フランス月間・2006 ▲
by musekaeru
| 2006-07-06 01:20
| むせかえる体験ノート
2006年6月16日-25日まで、横浜美術館のグランドギャラリーでむせかえる世界の展示が開催されました。 その時のパフォーマーたちによる「むせかえる世界体験レポート」です。 <むせかえる世界基金参加者のためのメーリングリストより抜粋> ++++++++++++++++++++++++++++++ From: えり Date: 2006年6月21日(水) 午前9時14分 Subject: おつかれさまでした。えり さまざまなことがあり、 ヅさんもいわれていたようにこの作品は身体を無防備な状態にして 危険にさらしてるんだなーと実感しました。 だからこそ、NOも言わなくっちゃねということになります。 けれども、普段いいなれてないとちょっと難しいので、 私はウザい人がきたときやちょいヤバなときは スカートのすそをつまんでは落としを繰り返し、 「これこれ、おぬし何をしておる」と信号を送ってました。 意外に効果ありです。お試しあれ。 座った感想を少し。 最初は緊張で引きつっていたと思われます。 普段しない営業スマイルとか。 すごーく背は高い方ではないのですが、普段から自分を極力目立たないようにしてい るのでしょうか。 肩が縮まって猫背ぎみなのが、高いところに座ると余計そうなるらしく かっちょ悪かった模様。 エレガンス、気品という点では今ひとつだったかもしれません。 最後まで「サウナから出てきたひと」とか、言われてましたし。 ただ自分が座っていて、サポートしてもらったり 逆に人が座っている時にサポートしたり、同じ人たちとの関係の中で 時間ごとに役割分担がはっきりした形でシャッフルされるのがとても面白かったで す。 なんか信頼感とかってこうやって作られているんだなと思いました。 親密さについていろいろ考えさせられました。こんな有機的な作品に参加するチャン スをくださってありがとうと言いたいです。 ++++++++++++++++++++++++++++++ From: ヅ ART LAB OVA Date: 2006年6月23日(金) 午前3時30分 Subject: オスジニー えりさん > 私はウザい人がきたときやちょいヤバなときは > スカートのすそをつまんでは落としを繰り返し、 > 「これこれ、おぬし何をしておる」と信号を送ってました。 エレガントなヒント、ありがとう。 ところで、えりさん的に、 > 私はウザい人がきたときやちょいヤバなとき は、どんな人で、どんな時でしたか? そして、ミソジニー(女性嫌悪)ならぬ、オスジニー(=男性嫌悪ってことですよね?)のえりさんは、男性の入ってきたとき、女性のとき、それぞれどんな感想を持ちましたか? ++++++++++++++++++++++++++++++ From: えり Date: 2006年6月23日(金) 午後1時53分 Subject: オスジニスト語る。 お疲れ様です。 スカートの下の親密な会話みたいになってきました。 いいツッコミです。 痛いところをついております。 長ーいのでお急ぎでない時に読んでくださいね。 お急ぎの方は3のまとめだけお読みになってください。 1説明 2体験 3まとめ 火曜のパフォーマンスの後、ぼちぼち自分の体験を話し始めていますが、 そもそもオスジニーなのに、なんでパンツ丸出しにしてんだろう???という 自己矛盾に気がつき、うーむと悩んでしまっていたところです。 1 私がオスジニーという言葉を使い始めた理由を説明しますね。 それは去年弟に暴力を受けたこと、いわゆるDV被害にあったことにあります。 自分にとって身近な人が暴力を発動するほどの怒りをもっているということは 非常にショッキングで、それ以来世の中の“男性”が みんな敵にまわったような気がしました。 そんなわけで、普段からオスジニーですと言っておくと 大概男性は距離をとってくれるので使ってたんだなと思います。 コミュニケーションの回路を遮断することが自己防衛の一つだったのです。 2 最初に正面からもぐってきた男性はすごーくこわかったんですよ。 ちょっと、いや非常に、焦りました。 でも、すぐ異常に察知して飛んで来てくれたのがボランティアパフォーマーの唯さんでした。 感謝してます。 その男性には悪いですけど、ほんとにたすかりました。 それですごく安心したんですよ。 それから入れ替わり立ち代替わり、誰かがスカートの下にいてくれたのも 実はすごく心強かったです。 たぶん下にいる人は私という保護ネットの下にいて 安心し、私もまた下に誰かがいてくれることで大丈夫と思えたんでしょう。 とても不思議な体験でした。 > > 「ウザい人がきたときやちょいヤバなとき」は、どんな人で、どんな時でしたか? ウザ、ヤバってこうしてみるとなんだかネガティブで攻撃的な感じがしますが ちょっと困ったなと思ったのは、こんなことでした。 カップルが仲良く入って来てくれたのはよかったのですが、 二人ともお尻にスカートのすそを踏んでいたのです。 私のおなかが引っ張られて、ちょっと転倒する危険を感じました。 下ではきっと楽しい雰囲気を満喫してるのだろうなー、 声をかけることで邪魔したくないなと思ったので つんつんと信号を送ってみました。 気がついてすそを直してくれたのでそれでわかってくれたようです。 >男性の入ってきたとき、女性のとき、それぞれどんな感想を持ちましたか? 男性は、あんまり入ってこなかったですよ。。 入ってきたときはこわごわ静か上で警戒にあたってたような。 それより外からの視線のほうが気になってましたね。 スカートのすその際でもじもじと、あるいはきらきらした まなざしで長い間ぼーっとたたずむひとが一人ではなかった のがびっくりで。 私の当惑を察知していたのか、 じっと私の承認を待っていてくれてたのか、今となっては分かりませんが 勝手にもぐって傍若無人に振舞うとおもっていたので センシティブさも持ち合わせていたか、ヤラレタ。と思いました。 嫌悪感の根拠が崩れたというか、私にはいい意味でショックでしたね。 逆におばさま集団が入ってきたときに 「足触ってやろうか?ぎゃはははー」みたいないわゆるオジンなノリだったのは 大変興味深かったです。。 何かはじけてるな、あの人たち。 ある意味私は女性の暴力性はないと思い込んでるところあります。 どちらかというと女性好きだし。 女性が下にいる間、ぜんぜん気にならなかったわけですから。 3 MLを通して、本当にさまざまなとらえ方があって感想を読むだけでも 価値観が変わった感じがしました。 性別など関係なしに個人個人は多様であるはずなのに 人を集団としてひとくくりにして見ることによって どれだけ自分の考えが成り立っているのかとも思いました。 集団を嫌悪しても何も変わらないのかもとも。 最後にスナッチさんのパフォーマンスはすごかったですよ。 すいすい、さくさく、人を呼び込み、スカートのふそがもこもこと膨らんでいき うごめいているのはほほえましかったです。 前にあっけらかんと 「来たらみんな受け入れる。来た人ことわったら、失礼じゃん、ねー」 と前におっしゃってたことを思い出して懐深い! 姐さん。。と思ってしまった。 秘蔵DVDもすごかった。 面白すぎて私には言語化する手段も持ち合わせてません。 あとスナッチさんのキュートな足をさわらせてもらいました! その時に、思ったのは私もまた暴力性をもちうる存在なのに身をゆだねてくれる。 すごいなーということ。 すごく親近感がわきました。 迷惑かもだけど。 ■■むせかえる世界基金■■ 伝説の赤いドレスを目覚めさせ、作家の故郷である横浜に甦らせるために「むせかえる世界基金」を設立いたしました。 -幻のドレスとフレンチビデオアートetc.でむせかえる横浜美術館-■■"un musee parfume": A SULTRY WORLD■■ ■■むせかえる世界基金■■Fund for "A SULTRY WORLD"■■ ・お申し込み/お問い合わせ ■むせかえる世界基金事務局 〒231-0062横浜市中区桜木町3-13大島ビル5FART LAB OVA内 E-mail:musekaeru@excite.co.jp BLOG:http://musekaeru.exblog.jp/ MIXIコミュ<むせかえる世界基金>もあります 関連リンク: □横浜美術館 □横浜フランス月間・2006 ▲
by musekaeru
| 2006-07-05 13:59
| パフォーマー体験ノート
2006年6月16日-25日まで、横浜美術館のグランドギャラリーでむせかえる世界の展示が開催されました。 その時のパフォーマーたちによる「むせかえる世界体験レポート」です。 <むせかえる世界基金参加者のためのメーリングリストより抜粋> ++++++++++++++++++++++++++++++ From: 純 Date: 2006年6月20日(火) 午前3時15分 Subject: 「子どもの暴力」と二日間の感想など。 6/16(金)19:00-20:30と18(日)10:00-12:30、むせかえる世界の純です。 18(日)に、子どもが集団で大騒ぎしたり、男の子が股間を触ってくるハプニングがありました。 私は精神的に傷ついたとかそういうことは全くないのですが、逆に対応の仕方がまずかったなと反省しています。 一日、自分の体験について考えていました。 以下、ハプニングの報告と二日間の感想をまとめてみます。 いろいろと反省点の多い二日間でした。 16(金)は、ほとんどお客様がいらっしゃらなかったのと、たまにスカート内に入っていらしても、トーク・ショウを見にいらしたお客様など、大人のお行儀のいいお客様ばかりだったので、私も余裕のある自由な対応が出来ました。 ですが、初めてで勝手がわからず手探りでやってみたという感じで、不完全燃焼。 ヅさんが、私のパフォーマンスを面白いと思ってくださってとても嬉しかったのですが、自分としては、その良さを生かしつつ、もっとエレガントさを出したかったなと、反省。 まず、外側の上半身が猫背なのと手の位置について次は変えようと思いました。 しかし、お客様の反応については、一日目やってみて大人しい方ばかりだったので、甘く考えてしまったと思います。 18(日)。 朝からスナッチさんにメイクをして頂いて(金曜は自前メイクで控えめだったので、全く違う印象の幻想的な雰囲気にして頂き楽しかった!)、朝一の出番。 日曜日なので若いカップルや子ども連れが多い。 上半身を金曜よりも固定させて下半身とのギャップを出してみる。 その効果あってか、私を人形だと思った人が何人かいて、出てきてから人間だと気づいて驚く人、上半身は人間だが下半身は人形だと思い込む人などいて面白かった。 金曜にはなかった反応だ。 お昼すぎ、子どものアトリエの子ども達が集団でやってくる。 大騒ぎで大勢が同時にあらゆる方位からスカートの中へ入ってくる。 ワーワーキャーキャーと歓声の渦。 無法地帯。 自分が遊園地の遊び道具になった気分。 ちなみに、私は子どもの扱いには不慣れ。 自分自身が「きみって子どもみたいだよね。」と日頃よく言われるくらいなので、 すっかり友達が来たーくらいの気持ちで足をくすぐってきたりしても一緒になって遊んでいた。 最初はそれでよかったのだが、子どもは調子に乗るもの(自分もだが・・)。 一人の男の子(8歳くらい?)が「コショコショコショー!」と足をくすぐっていたのが段々「カンチョー!」と言ってお尻をカンチョウしだした。 そしてしまいにはパンツの横から指をくすぐり気味に入れてきたのです。 カンチョウの時点で、すぐに立ち上がったり、逃げたりしたのですが、それにも限度があり、あまりにもしつこいので、軽く足で蹴ってしまいました。 (これは、下が見えない状態でやっているので、やるべきではなかったととても反省しています。) 男の子は何度もスカートを出たり入ったりし、私にちょっかいを出してきました。 保護者としては、その子の父親らしき人がスカートの外で立ってぼんやり見ているだけで、その子が中で何をしているかは、気づいていない様子。 何回目かで、父親に「ほら、もう行こう!」と言われてやっと、「わかったよ!もう行くよ・・。」と、また入りたいのを諦めて「カンチョー!」と言いながら去って行きました。 砂山さんがおっしゃるように、周りの大人にやめさせてもらうとか、自分でも注意するとかすればよかったです。 なぜダメなのか、この作品のテーマである重要な問題なので、もう少しやりようがあったなと・・。 でも、非常にいい経験になりました。 これからの言動に生かしたいと思います。 あと、スカートを介助しすぎない。 これは金曜には介助しすぎたので、今回はしないようにしたのですが、やはり「自分で出口を見つける」ようにするのがいいと思いました。 ただ、子どもの集団の時は、スカートがあちこちから引っ張られて椅子から落ちそうになって危なかったです。 ハプニングの件といい、エレガントさを保ちつつ、自分の身を守ることがこんなに大変だとは、今回体験するまではっきりとはわかりませんでした。 セクシーであることや女性(男性)として魅力があることは、とても素敵なことだし、自分はそうありたいと思っています。 しかし、だからと言って、何をされてもいいということでは決してない。 あまりにも、女性(男性)個人個人を理解するとき、その人が性に対して保守的か開放的かどちらの性格なのかという二元的な両極端に判断されすぎているなと実感しました。 砂山さんが問題提起されていることは、そういうことなのか!と、今更わかってきた純であります。 あと、終わって下に降りるとき、介助してくださる方に手足をぶつけないように気をつけてください。 私は、砂山さんの口の中に手を突っ込んでしまいました。 目じゃなくてよかったです・・。 本当にすみませんでした。 金曜に、砂山さんのパフォーマンスを少しだけ見ることが出来たのですが、なんとも言えずよかったです。 「特別なことをしなくても、いい。」 「自分は自分で、いい。」 それこそが魅力なのだ、と気づかされました。 自分もあのような姿勢を目指したいと思いました。 ありがとうございます。 ああ-、それにしてもこのテーマは探求が尽きません。 あと残り6日間、皆さま頑張ってくださいね!! また顔出します。 ++++++++++++++++++++++++++++++ From: ヅ ART LAB OVA Date: 2006年6月20日(火) 午後11時00分 Subject: <重要!要確認!> 純さんの「集団子ども事件」、下手すると事故につながっていたかもしれません。 子どもは子どものコミュニケーション法があるので、扱い次第で、どうにでもなってしまうこともあります。 純さん自身が反省していらっしゃるとおり、この作品の意図からいって、自分の身(相手の身も)を守るためにも、「威厳をもって、きちんとノーという」必然もあるかもしれません。 今週末には、こどものアトリエ開催はないようですが、それでも、イサムノグチ最終日ですし、団体客の存在含めて、信じられない自体になる可能性もありうります。 パフォーマーとして、堂々と「イヤな時にはイヤ」といえる絶好の機会でもあります。 あなたなら、逃れられない椅子の上で、イヤな目にあったら、どうしますか? これから、椅子に座る方々は、ぜひ、その辺もご一考の上、身を引き締めて臨んでください。 ちなみに、男性パフォーマー西堀くんも、年輩の女性から、ペンで足をつつかれたり、集団の年輩の女性に足をいきなりなでられたり、かなりセクハラされています。 セクハラは、女性にも男性にも誰にでも起こりうることです。 椅子に座った時に目の前に拡がる、平和な風景とは裏腹に、スカートの中では、様々な危険が潜んでいる可能性があるのです。 おまけ: この作品だけに限っていえば、中年の女性たちの奇異な行動が目立って感じられ、逆に、同年代の男性たちのシャイさがかわいらしく見えます。 たとえ集団でも成人の男性たちが、スカートの中で悪さをした報告はまだありません。 でも、一方で、彼らは、家に帰ると家族の中で奇異だったりすることがあります。 たとえば、うちの父は、すごく真面目な銀行員でしたが、定年後は、庭の柵作りに情熱を傾け、ネコが入れない庭にするために、最終的に家族も庭に入れない柵を作ってしまいました。 また、やはりとても真面目な友人の父は、定年後、「となりの家の犬」に名前をつけ、勝手に餌を与えて飼っているのだそうです…。 そして、例の女性たちも、家に帰ると案外、普通だったりするのではないか?とも想像しています。 まあ、よくわかりませんが、社会でのそれぞれのあり方と、この作品との対峙の仕方には、なにかがあるのではないか…と感じはじめているこの頃でもあります。 ■■むせかえる世界基金■■ 伝説の赤いドレスを目覚めさせ、作家の故郷である横浜に甦らせるために「むせかえる世界基金」を設立いたしました。 -幻のドレスとフレンチビデオアートetc.でむせかえる横浜美術館-■■"un musee parfume": A SULTRY WORLD■■ ■■むせかえる世界基金■■Fund for "A SULTRY WORLD"■■ ・お申し込み/お問い合わせ ■むせかえる世界基金事務局 〒231-0062横浜市中区桜木町3-13大島ビル5FART LAB OVA内 E-mail:musekaeru@excite.co.jp BLOG:http://musekaeru.exblog.jp/ MIXIコミュ<むせかえる世界基金>もあります 関連リンク: □横浜美術館 □横浜フランス月間・2006 ▲
by musekaeru
| 2006-07-03 06:20
| パフォーマー体験ノート
2006年6月16日-25日まで、横浜美術館のグランドギャラリーでむせかえる世界の展示が開催されました。 その時のパフォーマーたちによる「むせかえる世界体験レポート」です。 <むせかえる世界基金参加者のためのメーリングリストより抜粋> +++++++++++++++++++++++++++ From: さなえモン Date: 2006年6月19日(月) 午前7時14分 Subject: 楽しかったです。 17日、18日とドレスを着てみて感じたことを簡単に書きます。 最初、ボランティアに参加する前に考えていたほどに恥ずかしくないんだなと思いました。 逆に、スカートの中に誰もいないとちょっと寂しいというかなんというか... お見合いパーティーで、もてない人みたいでした。 (お見合いパーティーに行ったことはありませんが...) 私は、足の裏をちょっと触られたぐらいで変なことをされることもなく、逆にスカートの迷路で遊んでいる親子の方が嫌でした。 小さなお子さんがスカートの中を這い回っている姿は、ほほえましいし、きれいな襞が出来、腰にそんなに負担はないのですが、大人に場合は、中腰になってスカートを引っ張るようにして移動する人がいるので腰に負担がかかり辛くなってきます。 昨日いたのは、お子さんと親御さんが一緒になってスカートの中を一周する人々です。 「ちょっと座っている人の身になってよ...」 砂山さんが、「ドレスも皮膚の一部だからやさしくしてね」 って言ってたのは本当だな〜なんて思いながら心の中で訴えてました。 親御さんがスカートの中を移動している時にあまりにスカートが引っ張られるので、ちょっと私がスカートをちょっとひっぱったらよろけられました。 中腰をいう姿勢のせいもあったのでしょうが、スカートの重みがある分、気をつけないと転倒しかねないなぁと思いました。 「むせかえる世界」をプレイルームか何かと勘違いしている親子にはちょっと困りものですね。 非現実の世界から、現実の世界に戻ります。 ++++++++++++++++++++++++++++++ From: yuko Date: 2006年6月20日(火) 午前0時26分 Subject: 19日体験談 本日、12時〜14時の時間帯でむせかえらせて頂きました。 高さ2メートルの椅子は、最初は座っている事に精一杯で、心臓バクバクでしたが、そのうちに、周囲を見渡す余裕や、お客様に笑いかけたり、手を振ったり、スカートの中に潜りやすいように少し持ち上げたりする事ができるようになり、とても優雅な気分でした。 スカート内の事は見えないので、人が入って来ても恥ずかしさは全く無かったのですが、内部の男性率が高くなったり、男性が一人だけだったりすると、やはり少し気になりました。 また、誰もいないのも逆に不安だったり。 只、平日で月曜日であったせいか、観客がほとんど居ない時間もあったので、心地良さに、思わず眠くなってしまう事もありました。 本日のお客様ですが、年配の方と幼い親子連れが多かったように思います。 私は触れられたり、スカート越しに会話したりという事は無かったのですが、スカート内から聞こえた会話からすると、「居心地が良い」「美しい」「面白い」等、好意的な意見ばかりでした。 70歳くらいの男性が、外からドレス姿をカメラで撮りまくったあげく、20分くらいスカートの周りをぐるぐるして、やっと入ったと思ったら、やはり気恥ずかしいのかすぐに出て行ってしまったのが、何とも微笑ましかったです。 今回の反省点は、交代の時、私が全くエレガントでなかった事と、最初の方は高さに慣れるので緊張して猫背になってしまった事。 後、もう少しお客様に話しかければ良かったなと思いました。 スナッチさんのように、自然体のようでいてエレガント。 というのはやはり鍛錬が必要なのでせう。 次回は23日。 今回の反省を十分踏まえて、気持ちを新たに悔い無きよう望み たいと思います。 ■■むせかえる世界基金■■ 伝説の赤いドレスを目覚めさせ、作家の故郷である横浜に甦らせるために「むせかえる世界基金」を設立いたしました。 -幻のドレスとフレンチビデオアートetc.でむせかえる横浜美術館-■■"un musee parfume": A SULTRY WORLD■■ ■■むせかえる世界基金■■Fund for "A SULTRY WORLD"■■ ・お申し込み/お問い合わせ ■むせかえる世界基金事務局 〒231-0062横浜市中区桜木町3-13大島ビル5FART LAB OVA内 E-mail:musekaeru@excite.co.jp BLOG:http://musekaeru.exblog.jp/ MIXIコミュ<むせかえる世界基金>もあります 関連リンク: □横浜美術館 □横浜フランス月間・2006 ▲
by musekaeru
| 2006-07-01 01:13
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