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2006年6月16日-25日まで、横浜美術館のグランドギャラリーでむせかえる世界の展示が開催されました。 その時のパフォーマーたちによる「むせかえる世界体験レポート」です。 <むせかえる世界基金参加者のためのメーリングリストより抜粋> ++++++++++++++++++++++++++++++ From: ヅ ART LAB OVA Date: 2006年7月7日(金) 午前2時54分 Subject: アンヌマリーのインタビュー「パフォーマンス体験」 ボランティアパフォーマーのひとり、アンヌマリーに、パフォーマンスに参加した感想を英語でインタビューし、それを翻訳したので書き出します。 彼女は、スナッチが唯一不在だった6/21(水)午後に1時間だけパフォーマンスをしました。 外国人ということもあり、MLにも参加していませんでしたし、今回のパフォーマーの中で、唯一ほとんど何の情報もない中で参加し、最終的にスナッチにも会っていない人です。 7月20日に次の赴任先である南米に発ちます。 <2006年7月4日(火)1:30pm インタビュアー:ヅ ART LAB OVA> --あなたはなぜこのプロジェクトに参加しようと決心したのですか? 7年間日本に住んできて、この7月に日本を離れることに決まっていたので、「日本を離れる前になにかエキサイティングなことをしてみたい」と思って参加しました。 わたしは、とてもシャイな人間なので、「わたしにもなにかクレイジーなことができる」という証明をしてみたかったのです。 これはわたしにとって初めてのパフォーマンスでしたし、とにかくやってみたいと思いました。 --決心するまでに、少し時間がありましたよね? その間なにを考えましたか? 何が難しかったのでしょうか? はじめは、赤いドレスが美しかったので「やってみたい」と思ったのですが、ノリコのテキストを読んだときに、わたしがこの作品をきちんと理解していないことに気づき、彼女のいわんとしていることにショックを受けました。 なので、わたしは本当にこのパフォーマンスをやるべきなのか、もっときちんと理解してから決めたほうがいいのでないかと悩みました。 他人を自分のドレスの中にいれて、自分の下着をさらさなければいけないということも、かなり悩んだところです。 でも最終的に、自分が日本を離れる前に、横浜日仏学院長であるフィリップの仕事を助けたいという思いで決心しました。 --ボーイフレンドにこのプロジェクトのことを話していないんですよね? そう、ボーイフレンドには、パフォーマンスのことは話しましたが、何人もの人がわたしのスカートの中に入ったということは話していません。 それを話したら、たぶん、彼はかなり混乱したに違いありません。 彼には、わたしの女性スタッフとあなた(ヅ)がスカートに入ったことは伝えたけど、ほかの人が入ってきことはいえません。 たぶん、彼には理解できないと思います。 --それで、今あなたは、この作品のコンセプトを理解していますか? パフォーマンスをしているときに、コンセプトについて感じることはありましたか? それともパフォーマンスの後に何か気づきましたか? ドレスを着ている間、わたしは、他人をコントロールするどころか、自分が弱い状態におかれ、まったくコントロールできないことをすごく感じました。 ただ、これがノリコの意図するところだったのかどうかはわからないのですが。 特にスカートの中では、何が起こっているかまったくわからない。 あなたも知っている通り、パフォーマンス中、わたしは誰かがお尻に息を吹きかけているようにも感じたり、とても混乱していました。 <註:一見クールなフランス美人のアンヌマリーは、すごく落着いてみえるのですが、実際には、今回参加したパフォーマーの中で一番混乱していて、椅子の上で「だれかがお尻に息を吹きかけている!」などと大騒ぎをしていました。> --ドレスを着る前に想像していたのと違いましたか? ドレスを着る前は、とにかく下着姿をさらすということが恥ずかしくて、パフォーマンスのこと自体をあまり考えないようにしていました。 実際スカートの中にだれかがいる時はとても不快な気分でした。 なぜなら、スカートの中にいる人は、わたしに対してなんだってできるのに、わたしはなにもできないのです。 どうやって椅子から下りようかと思ったくらいです。 わたしの今までの人生の中で、わたしが自分自身のことをまったくコントロールできない状態になったという経験が初めてだったからです。 だからこそ、わたしにとって、とても興味深い体験でもありました。 今でも、いつでもどこでも、自分のことは自分でどうにかできると思っています。 だけど、パフォーマンス中は、自分が弱く、無力で、コントロールできない状態を体験し、こういう状態がいつどこで起きるかわからないということを実感しました。 何人かの人が、スカートの中から、「中はとてもすてきで、快適だ」ってわたしにいってくれたけど、わたし自身はまるで素っ裸でいるみたいで、まったく無力の状態。 早くここから抜け出したい、やめたいと思っているのに抜け出ることができない状態。 わたしの人生はすべて自分でコントロールできると信じていたのに、このパフォーマンスによって自分が思っていたほど強くなかったということを感じました。 大変興味深い反面、嫌な体験でもありました。 --また機会があったらこのドレスを着てみたいですか? もし、再度、このパフォーマンスをする機会があったとしても、やるかどうかはわかりません。 でも、やったとしたら、次回はもっとスカートの外や内の人たちとコミュニケーションをとってみたいと思っています。 今回も、「スカートの中はどんな感じ?」だとか、もっといろいろ聞いてみればよかった、話してみればよかったと後悔しています。 ++++++++++++++++++++++++++++++ From: 砂山典子 Date: 2006年7月7日(金) 午後6時04分 Subject: Re: アンヌマリーのインタビュー「パフォーマンス体験」 いやぁ、アンヌマリーさんの日に居合わせられなくて、誠に残念。 このヅのインタヴューで、彼女の「気づき」がおもしろいので。 今まで、全て自分でコントロールできると信じて来た事が、ガラガラと崩れる。という気づき。 こりゃ、凄い! まさに、他人に体を委ねられる?の問いを体現しちゃったわけですな。 この無力感を共有できるという意味でも、ボランティアをしてもらうことは 意義ある事なんだと気づきました。今。 ++++++++++++++++++++++++++++++ From: ヅ ART LAB OVA Date: 2006年7月8日(土) 午後10時04分 Subject: Re: アンヌマリーのインタビュー「パフォーマンス体験」 なるほど、わたしたちは、事前に、スナッチから情報をもらっていたので、客に対して信用しすぎていたかもしれないな。 本当に一番はじめに座った時に、スナッチがどんなに不安だっただろうかって。 アンヌマリーのパフォーマンスでの取り乱し方には、みんながすっかり慣れはじめていた展示6日目ってこともあって、すごく驚いた。 「なんで、お尻に息吹き掛けている!なんて思うんだろう?」って。 だって、カップル一組入っただけで、本気で中腰になって逃げそうになっていたんだよ。 でも、もし、自分も、なんの情報もなく座っていたら、もしかしたら、あれくらい取り乱していたのかもしれない。 事前にスナッチから、「高校生の集団にセクハラされたこと以外、嫌な思いはしなかった」って聞いていたので、1度目に座った時(展示初日)はかなり安心していた。 だから、逆に、無断で撮影されることなどにすごく嫌悪感があったのかもね。 でも2度目の時は、こども事件とか、いろいろあった後だったので、逆にもっと恐くなっていた。 わたしは、椅子に座ったことで、スナッチと同じ体験をしたような気分になっていたかもしれないけど、でも実は、「まったく始めて」を知らなかったんだな。 photo (C)Norico Sunayama 撮影 ART LAB OVA パフォーマー Anne Marie ![]() ■■むせかえる世界基金■■ 伝説の赤いドレスを目覚めさせ、作家の故郷である横浜に甦らせるために、アートプロジェクト「むせかえる世界基金」を設立し、横浜美術館で展示をしました。 -幻のドレスとフレンチビデオアートetc.でむせかえる横浜美術館-■■"un musee parfume": A SULTRY WORLD■■ ■■むせかえる世界基金■■Fund for "A SULTRY WORLD"■■ ・お問い合わせ ■むせかえる世界基金事務局 〒231-0062横浜市中区桜木町3-13大島ビル5FART LAB OVA内 E-mail:musekaeru@excite.co.jp BLOG:http://musekaeru.exblog.jp/ MIXIコミュ<むせかえる世界基金>もあります 関連リンク: □横浜美術館 □横浜フランス月間・2006 ▲
by musekaeru
| 2006-07-07 00:20
| パフォーマー体験ノート
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